軟包装

重包装との違いやメリット

軟包装とは? 重包装との違い
軟包装とは、紙やプラスチックフィルム、アルミ箔、布など柔らかく軽い包装のことを指します。別名フレキシブル包装や軽包装ともいいます。
軟包装の「軟」は、ヤーンクロスやワリフなどを指す重包装との対比表現です。軽包装と重包装の違いは、素材や用途の違い以外にも加工方法に違いがあります。軽包装と重包装では、機械構成や張力、巻き取りの方法も異なります。また軽包装は食品包装がメインの用途であるのに対して、重包装は工業用包装や壁紙、インデックスのシール部分などに使われています。

軟包装のメリット

軟包装の主なメリットはコスト性の高さと機能性にあります。比較的新しい包装技術にも関わらず、軟包装はCAGR4.8%で2027年までに3155億ドルに達すると予想されています。軽包装は食品包装の進化とともに発展した技術ですが、現在では食品だけではなく、飲料やパーソナルケア、製薬部門などにも広がっています。

軟包装のメリット1 高いコスト性

軽包装は、大量生産が可能でコスト性に優れています。

軟包装のメリット2 多用途

軽包装は、医療用や食品包装用など様々な用途に使用できます。
素材や加工方法によって多様な機能性を付与することができるので応用性が高い包装といえます。

軟包装のメリット3 使用後の減容

軽包装は、使用後の減容(圧縮)が容易です。手作業で小さく圧縮して
容積を小さくすることで廃棄物量を削減することが可能です。

軟包装のメリット4 簡便性

軽包装は、包装も開封も簡便で作業効率を向上させることができます。また高齢者や子どもでも簡単に開梱できます。

軟包装の素材

軟包材の種類

軽包装の素材 軽包材

軽包装に使用する包装材を軽包材といい、基材にフィルムを使用して延伸フィルムや薄紙などを基材にラミネート加工を施すことで防水性などの機能を有した素材となります。複合材として無延伸フィルムやアルミ箔などもあります。不織布ラミネートは、軽包装と重包装の中間に分類されています。

軽包材の特性最適な軽包材用フィルムの例
透明性延伸ポリプロピレン、ポリエステル、延伸ナイロン、セロファン(OPP、PET、ONY、PT)
光沢延伸ポリプロピレン、ポリエステル、アルミホイル、セロファン(OPP、PET、AL、PT)
強度延伸ポリプロピレン、ポリエステル、延伸ナイロン、紙(OPP、PET、ONY、紙)
伸長性PEフィルム、CPPフィルム(PE、CPP)
引き裂き強度延伸ナイロン(ONY)
防湿性延伸ポリプロピレン、ポリエステル、PVDC、アルミホイル(OPP、PET、PVDC、AL)
ガスバリア性PVDC、アルミホイル(PVDC、AL)
耐油性ポリエステル、延伸ナイロン、PVDC,アルミホイル、セロファン(PET、ONY、PVDC、AL、PT)
耐薬品性ポリエステル、延伸ナイロン、PVDC(PET、ONY、PVDC)
耐熱収れん性PEフィルム、ポリプロピレン、PVDC、アルミホイル、紙、セロファン(PE、CPP、PVDC、紙、セロファン)
耐寒性PEフィルム、延伸ポリプロピレン、ポリエステル、延伸ナイロン、アルミホイル(PE、OPP、PET、ONY、AL)
ヒートシール性PEフィルム(PE)
帯電性アルミホイル、セロファン(AL、セロファン)
滑り性ポリエステル、セロファン(PET、PT)
靭性ポリエステル、紙、セロファン(PET、紙、PT)
印刷性紙、セロファン(紙、PT)
加工適性ポリエステル、セロファン(PET、PT)
軟包装の種類

リサイクル可能なラミネート紙

軽包装の種類 包装形態

包装の形態は、最も一般的な袋以外にも、シュリンク包装やストレス包装収縮包装などがあり多様です。
軟包装の例:ストリップ包装、ひねり包装、ストレッチ包装、収縮包装、ロケット包装、上包み包装、
スキンパック、プリスタパックなど

リサイクル可能な軟包装 耐水性・耐油性シートリサイクル可能で環境にやさしい軟包装材料「ホリグリーン」をご紹介します。
ホリグリーンは、食品包装やその他の包装にご利用頂けます。機能としては、耐油性と耐水性を兼ね備えており、ヒートシールや印刷も可能です。
油分や水分に強いのでハンバーガーやポテトなどのホットスナックを包装する用途にもおすすめです。
ホリグリーンは、弊社のオリジナル製品です。社内の品質管理部門によって、性能を裏付ける様々な試験を行っています。製品の試験データや製品カタログは以下のカタログダウンロードをクリックするとご覧頂くことができます。

軟包材のメーカー

ラミネートシート

軽包装の素材
富士利株式会社は、ラミネート加工が可能なメーカーです。軟包材をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。ラミネート・コーティング加工、印刷、ワインダー、仕上げまで一社で完結します。またロール状・カット状での納品や、ヒートシール加工、製袋も可能です。
アルム箔やクラフト紙・不織布などの基材に性質の異なる熱可塑性樹脂を複数シート状に重ねることで、基材単体にはない防湿・ガスバリア性・印刷適正・防水など様々な機能を付与することができます。